ピピピピピ、ピピピピピ。
ガンガンガンガンガン、頭ガンガンガンガンガン。
朝、３時半だ。目覚ましが鳴っている。頭もガンガン鳴っている。
早く出発する準備しなきゃ。結局昨日はなーんの準備もしないで寝てしまった。頭はガンガンするけど、早いとこ起きて荷物まとめて出発しなきゃ。
バスのチケットを買ってるわけではないので、本当は別に無理して今日出発しなくてもいいのだが、出発を延ばすとどーもヤバイことが起こりそうな気がするのだ。
実は、昨日の晩飲んでるとき、ある女の子とヨッパライながらお話ししていたのだ。
店の女の子は、はっきり言って美しい人はいなかったのだが、一人だけ知性的雰囲気の美人がいたのだ。その子は、ほかの子とは明らかに違うオーラを出していた。話す内容もしっかりしていたし英語も飛び抜けて上手だった。なんか話しててこっちが勉強させられることもあったのだ。私はこの女の子はオーナーの知り合いか何かで、ここでアルバイトでもしてるんだろうと思っていた。
んで昨日その女の子と飲んでるときに酔っ払った男性店員がよってきて、おもいっきりヨッパライ口調で「おー日本人、この子が気に入ってるのか？なんなら今晩抱くか？」とか言ってきたのだ。
「兄ちゃん、このヨッパライ。この子はそんな子じゃないだろーが」
「あら、いいわよ。あなたなら何の問題も無いわ。あたしじゃ・・・ダメ？」
「は？へ？は？ほえ？」
うそぉ？！この子も春を売る人なのぉ？う、うっそぉ？！
私ビックリしてしまった。本気で驚いた。んで、私はそのとき酔っ払っていた。すでにベロンベロンだった。理性なんかとーの昔にどっかへ飛んで行ってしまっていた。まずい、これはヒジョーにマズイ！そのままどーにかなっちゃいそうだ。ってこの際どーにかなっちゃうか？
が、ここで、なんかウソのような話しなのだが（でも本当なんだ）、突然停電になってしまったのだ！あたりが真っ暗になってしまった。時間は閉店間近だった。兄ちゃんがロウソクとか出してきたが、なんかその話しがあやふやなまま、女の子はどっかへ行ってしまった。
もし、あの時停電にならなかったら、私はどーゆー行動を起こしていただろう？なんか、ラッキーだったんだかアンラッキーだったんだかよく分からないぞ。
とゆうことで、私は今、痛い頭かかえながら荷物をまとめている。今日出発しないでそのまま居残った場合、私の理性が勝つとゆう保証はどこにもない。とゆうか負ける確率の方が高いぞ。
それに、昨日あそこであの場面で停電になったってゆうことは、きっと「やるな」とゆうことなのだろう。少なくとも今この場面では「やるな」とゆうことなのだろう。私、そうゆう偶然はけっこう信じることにしているのだ。
『起る出来事は全て必然である』とゆう言葉を聞いたことがある。なんでも偶然偶然で片づけてしまっては、大事なことを見落としてしまう。私、この言葉はけっこう好きなのだ。だから、ちゃんと信じて今日出発することにしよう。ヒジョーーに残念・・・いやいやいや、そんなコトはない・・・ない。
しかし、あいかわらず電気がつかないので懐中電灯片手に手探りだ。暗い中で荷づくりしたために、この宿にＴシャツ一枚とウオークマン用のスピーカーを忘れてしまった。Ｔシャツはまだしもスピーカーを忘れたのは痛いぞ。次の町に着いて気がついたのだが、かなり真剣に取りに帰ろうかと思ったよ。別にあの子に会いたかったわけではないぞ。
荷づくりが終わり、まだ暗い道を懐中電灯の明かりを頼りにバス停まで歩いた。出発時間までまだ１時間近くあるのに、お客さんがうじゃうじゃ集まっていた。エチオピア七不思議の一つ、早朝バスと並んでるお客さんだ。
エチオピアには、エチオピア独特の習慣がいくつかある。どこかの宿の情報ノートにそれをもじって『エチオピアの七不思議』とゆう書き物が書かれていた。エチオピアを良く知らなかった私は、なかなか面白くそれを読ませてもらった。
とゆうことで、それをちょっとご紹介しよう。七つ全部は忘れてしまったので、その中でも覚えている（つまり私が実際に体験した）ものをご紹介しましょう。
エチオピアの長距離バスは全部、ぜぇ〜んぶ早朝の出発だった。今回の５時出発なんていい方だ。４時出発なんてざらだぞ。毎回早朝起きでつらいのだ。しかも、エチオピアのバスは昼間しか走らない。夜になったらそこで止まってしまうのだ。一日で到着しないときは途中で一泊して、翌日また乗る。そーゆーのを繰り返して目的地まで進むのだ。目的地まで３日ぐらいかかるときもあるぞ。どんな長距離でも深夜バスとゆうのは存在しない。なんか尺取り虫みたいな移動で全然先に進まないのだ。
そしてその早朝バスに乗る客は、みんな一列に並ぶ。バスに入る順番を並んでいるのだが、けっこう律儀に並んでおられる。だいたいバスの前の扉の方に並ぶのだが、たまに前の扉じゃなくて後ろの扉が開くときがある。普通、並んでる先頭の人が後ろの扉へ向かうと思うのだが、エチオピア人、そーゆー考えはあまり無いようだ。後ろの扉に一番近い人からバスに入っていくのだ。
そして、本当の先頭に並んでた人達は、なんと、列の最後尾に並びなおして又順番をおとなしく待っているのだ。なぜだ？！なんでやねん！あんたら最初っから並んでたんやろ？なんで最後にまわらなあかんねん？！私ゃこればっかりは理解できなかった。
そーゆーわけでバスは昼間走るのだが、昼間はけっこう暑い。しかし、しかぁーし！エチオピア人は絶対に窓を開けようとしないのだ！それどころかオレが窓を開けたら「あにやってるだ！」って感じで怒ってピシャッって窓を閉めてしまう。モチロン冷房なんか無い。車内は蒸し風呂状態だ。息苦しいぐらいなんだぞ。エチオピア人だって暑いはずだ。汗かいてる人もいるんだぞ。それでも絶対に窓を開けようとしないんだ！ホント息苦しいぞ、なんとかしてくれぇーー！
窓を開けない理由にはいくつかの説がある（だってエチオピア人に聞いても人によって理由が違うんだもん）。病原菌が風に乗ってバスの中に入ってくるだとか悪霊が入ってくるだとか違う空気を混ぜちゃダメだとか、もう、何が何だかわかんないのだ。
不思議といえばこれが一番不思議なのだが、誰だ？こんなの流行らせたのは。
これは、実際に体験しないとなかなか実感出来ないと思うのだが、とにかく you! you! you! you! you! you! なのだ。
エチオピアの人は（特に子供！）外人を見ると一斉に you! you! you! you!と叫ぶのだ！早口でかん高い声で you! you! you! you!だ。一秒間に you! you! you! you! you! you!と早口で何回もまくし立てる。それはもう延々とまくし立てる。逃げても追いかけてくる。どこまでも付いて来る。しかも何人も何人も。
何人もの人に取り囲まれて you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you! you!とやられるのだ。
だけど、この you! you! you!攻撃だけならそんなに問題無いのだ。ちょっとカワイイじゃん、とか思える余裕もある。
しかぁーし！この you! you! you!攻撃に「ファックユー」と石投げ攻撃が追加されてしまうことがある。これは、これは・・・。その話しは後回しにしましょう。
私が覚えてる七不思議はここまでだ（三つだけかいっ！）。それではちょっと寂しいので、情報ノートに書かれてた以外の、私が「なんでだ？」と感じたのをちょこっと書きましょう。
これは、ほぼ全ての宿でそーだったんだけど、朝になると掃除のおばちゃんが部屋を掃除する。そして出てきたゴミを庭にまとめるんだけど、そのゴミの中にコンドームの空箱が山ほどあるのだ。多いとこで２０〜３０箱出てくるトコもある。
こ、これはなんですか、一晩でこんなに使ってるってことなんですか？それにしては夜の声が全然聞こえないのだが。あ、いや、別に耳をすませてるわけじゃないぞ。
ほとんどの宿に春を売るお姉さん方がいるからだろうが、それにしても量が多い。それだけエイズが怖いのだろうが、それだけエイズの人が多いとも言えるよな。不用意に買っちゃうと後が怖いぞ。やっぱりここはしばらく我慢・・・違う違う、注意しよう。
アフリカには美人がいない。少なくとも私が訪れた国には美人がいなかった（マダガスカルは例外ね）。しっかぁーーし！エチオピア、美人が多い！それはそれは多い！なぜだ！？エチオピアの隣国、ケニアとかスーダンには美人がいないのに、エチオピアに一歩入ったとたん美人含有率が大幅にアップする。いやぁ〜ホント目の保養になります。
そして、幸か不幸か（これは、やっぱり、幸の方なんだろうな）春を売る方々の中には、この子とイッパツ・・・あ、いや、その、この子とどーにかなりたいな、と思える女性はいなかった（ま、どこにでも例外はあるが）。
春売り姉さんの半数以上は、その、なんといいますか、私の方からお断りしたいような方々なのだ。で、残りの半数弱の中には、確かに美人もいる。しかし、なんとゆうか、あまりにも娼婦娼婦してるのだ。妖艶な雰囲気プンプンってゆうのだろうか、おぢさんちょっとタジタジになってしまう。
もし、普通の町中にいるようなカワイイ女の子や美人の女性がそーゆーご商売をしていたら、いったい私はどーなっていただろう？今ごろは顔面蒼白で病院通いしてたかもしれない。いやぁー良かった良かった。でもちょっと残念？
チャット。別にパソコン用語のチャットではない。エチオピアに生えてる草のことだ。どこにでも生えているわけじゃないんだけど、きっとどこかで栽培してる草なんだろうけど、エチオピアの男性はその草を一日中噛んでいる。
朝方その草を束で買ってテーブルの上にドサっと置き、一日中クッチャクッチャ噛んでるのだ。草を一日中噛んでるんだぞ、口ん中なんか真緑になってるぞ。
なんでも噛んでるうちにハイになってくるらしいのだ。つまりドラッグの一種だな。だけど、ちょっとやそっと噛んだぐらいじゃ全然変わらない。短くても３時間ぐらいは噛み続けなければハイにならないのだ（実証済み）。
なもんだから男連中は、ひがな一日ヒマそうに噛み続けている。仕事してるヤツでも口ん中にチャットを含み、チューインガムみたいに噛みながら仕事している。
よく移動中のバスん中で「どーだ、お前も噛んでみろ」とか言って渡されるが、はっきり言ってマズイ。味は草以外の何者でもないのだ。よくもまぁこんな物を一日中噛み続けられるもんだと感心しちゃったよ。まあ、その後は・・・これも後回しにしましょう。
エチオピアの首都以南の町では、やたらめったら卓球が流行っている。しかも屋外卓球だ。広場といわず道端といわずそこら中に卓球台が置かれている。そして大人子供かかわらず卓球をしているのだ。広場に１０卓ぐらい並べて卓球してるトコもあったぞ。
しかし、卓球ほど屋外競技に向かない物はないと思うぞ。風が吹いたらすぐあさっての方に玉が飛んでくじゃないか。やりにくくってしかたないと思うぞ。
だけど、エチオピア人はそんなことおかまいなしに卓球を楽しんでいた。私もやらせてもらったが、風で玉の勢いがすぐに変わってなかなか面白かった。まぁ、楽しみ方は色々なんだろう。
辛い！エチオピアの料理はすんごく辛い！モヤレで最初に食ったメシが全然辛くなかったので安心してたのだが、あまかった。あのメシが例外だったのだ。ほかのほとんどのエチオピア料理、辛い！！それは辛い！なに食っても辛い！！
私、どっちかってゆうと辛い料理はキライではないのだ。タイにしろ韓国にしろ辛い料理は多いのだが、「うっわー、メッチャ辛い！」とか言いながらも喜んで食っていた。
しかし、エチオピア料理の辛さ、ちょっと種類が違うのだ。どこがどー違うのかっていわれると困るのだが、なんか違うのだ。なんとゆうか、ほかの国の辛い料理に比べて、内臓へのダメージがデカそうな、そんな辛さなのだ。実際、私はエチオピアで強烈なゲリをしてしまった。食い物でゲリしたのなんか久しぶりなのだ。
私がこの手の旅行を始めた頃、行くたんびにゲリをしていた。ところが、ある頃から、生水飲もうがなに食おうがムチャしようが、まぁーったくゲリをしなくなってしまった。食いすぎたり飲みすぎたりで（お酒ね）ちょっとゲリすることはあっても、いわゆる食中毒的なゲリは皆無だったのだ。
それが、エチオピアではヤラれてしまった。何年ぶりかで強烈なゲリに見舞われてしまったのだ。かなりつらかったんだぞ。
エチオピアを旅行した人達は、かなりの確率で虫に食われている。蚊ではなくて、ダニ、南京虫の類だ。どーもベッドにウジャウジャいるらしい。安宿はモチロンそこそこ高いホテルに泊まっても食われることがあるらしい。
身体中何百箇所も食われて熱を出した人もいる。食われた痕を掻きむしって化膿してしまった人もいる。背中とか足見せて「ほれ〜、こんなに食われちゃった」「なにおー、オレの方が断然多いぞー」とか見せびらかす人達もいる。ベッドに殺虫剤まこうが身体中に薬塗ろうがエチオピアの虫はお構いなしで攻撃してくる。ある人の部屋など、部屋に入ったとたん殺虫剤の匂いが充満してるのに、それでも身体中食われていた。
エチオピア旅行では、この虫対策が本当に大変なのだ。
ところが、私、３ヶ月近くエチオピアに滞在したのだが、ほっとんど無傷だったのだ。唯一首都の宿で２，３箇所食われたが、「あ、食われたなー」と思ったのはそれだけで、後はほとんど食われなかった。実はマダガスカルもダニや南京虫が多いことで有名なのだが、これ又私はほとんど無傷だった。私ったら、虫さんに嫌われてるのかしら？
「テグストー！テグストー！」エチオピアの宿で、よくこの呼び声を聞いた。最初私は“テグスト”ってゆうのは「ちょっとー」とかゆうような意味だと思ってた。だって色んな宿で何回も聞いたから。ところが、“テグスト”ってゆうのは人の名前だったのだ。女の子の名前だ。何で？だって泊まる宿泊まる宿「テグストー！」って声が聞こえるんだぞ。
しかし、事実なのだ。それほど“テグスト”って名前の女の子がイッパイいるのだ。それはもうどんな宿に行っても必ず一人はテグストちゃんがいる。テグスト含有率は限りなく１００％に近いぞ。大勢集まってる広場なんかで「テグストー！」って叫んだら百人ぐらい振り向くんじゃないか？
さぁみなさん、エチオピアの宿にチェックインしたら、まずは「テグストー！」って叫んでみましょう！
さて、話しは戻って、アワサへ向かってバス移動だ。ボロボロ二日酔いの私は、バスの中でガーガー寝ていた。
「おい、起きろ」
ん？なに？バスの運ちゃんに起こされてしまった。だけど、なんだ？別になにもないようなんだけど。ま、いいか。・・・グーグーガーガー。
「おい、起きろ。寝るんじゃない」
「なにさー。オレ眠たいんだけど、何で起こすのさ」
「お前、こんなトコで寝てたら物取られるぞ、起きとけ。ほれ、こーやったらカバンなんか取り放題だろ」
あー、あー、そーかー。心配してくれてるのかー。まぁ確かに無防備なことは無防備なのだが、だけど眠いのだ。頭も痛いのだ。
眠気と頭痛に悩まされながら、運ちゃんのスキ見てちょっとは眠りながら、バスは進む。最初の方はやたらと検問が多くて小まめに止まったけど、後半は順調に進む。
すごく以外だったのだが、エチオピアの道路はメッチャクチャ快適なのだ。すごくキレイに舗装されていてデコボコ道は皆無だった。どう考えても裕福な国には見えないんだけど、道路だけは先進国並みだった。
んで、バスは到着しました。どっかの広場に。ここはドコ？アワサなの？なんか運ちゃんと乗客がモメてるんだけど。
なんかさぁ、このバスはアワサ行きのはずなのに、アワサまで行かずに、この訳わかんない場所で終点だとか言ってるみたいなんだ。なに？ここドコ？どーなってんの？
バスの運ちゃんが乗車料金の差額を払戻しだした。この金でアワサ行きのバスを見つけて勝手に行けってことなんだろうか。乗客も最初はブーブー言ってたんだけど、そのうちあきらめてバスを探し出した。最初っから文句を言わずにさっさとバス見つけて行っちゃった人もいた。なんか、こーゆーのはよくあるコトなんだろうか？
出遅れた私が乗れたのはワゴン型のミニバスだった。払い戻された金額は大型バスの料金なので、ミニバスだとちょっと足が出てしまう。しかしまぁ、このどこだか分かんない場所に留まるよりは、ミニバスだろうがアワサまで行った方がいいんだろうな。
そして、私はこのミニバスで『窓を開けちゃあなんねえ地獄』の洗礼を受けることになった。
大型バスでも窓は開けられなかったのだが、そこはそれ気密性皆無のオンボロバスだ、そこそこ空気が流れてそんなにつらくはなかった。
しかし、今度乗ったミニバスはけっこう小ぎれいなワゴンだ。扉を閉めるとキッチリ密閉される。外との空気の流れは完全に止まってしまった。しかも中はギュウ詰め満員、窓からはモロに日があたっている。
・・・あ、暑い。しかも息苦しい。なんか、車内の空気密度が異常に濃厚だ。おばちゃんの横の窓を開けようとしたら、おもいっきり怒られてしまった。なんでだよー！おばちゃんだって汗かいてんじゃないか、それでなんで窓開けないんだよー！
おばちゃんはダメだ、融通がきかないチャンピオンだ。ここは若者に期待しよう。若い兄ちゃんに頼んで窓を開けてもらった。うんうん、やっぱり若者は話しが分かるよ。１０ｃｍぐらいしか開けてくれなかったけど、すんごい気持ちのいい風が入ってきた。そ、そしたらさぁ、後ろの爺さんが怒ってピシャって閉めてしまったのだ！
なんでだよー！お前ら苦しくないのか？我慢大会でもやってるつもりか？ホントに私はブッ倒れそうになってしまった。
唯一の救いは、ドアを開けて新しい客が入るときだ。その時だけは新鮮な空気が吸える。もう、私はドア側の席に無理やり替わってしまったよ。バスが出発して係りの兄ちゃんがドアを閉めようとしても、「もうちょっとだけ、もうちょっとだけ」ってなかなか閉めさせなかった。ホントにもう！こんな苦しい移動は初めてだ。
バスがアワサに到着したときは、私はもう死にそうになっていた。オレは二日酔いなんだぞ！そんな人間にあんな拷問みたいなまねしやがって、エチオピア人キライになっちゃうぞ。
バスが到着したのは町中からかなり離れてる場所らしい。普通は町中まで行くバスを探すんだけど、もう一度あの閉め切った乗物に乗る気力は無い。私はタクシーで町に向かうことにした。こーゆー時にこそ贅沢しなきゃあ。
一応運転手に確認した。料金ではない、窓を開けてもいいか？とゆうことだ。んで、窓を開けてもなんの問題も無いらしい。よしっ！さすがタクシーだ、そーでなくっちゃ！
とゆうことで無事に町中の宿に到着できた。とりあえずシャワーだ。まずはシャワーを浴びてさっぱりしよう。
宿でシャワーを浴び終わった頃には、かなり日が暮れていた。メシでも食うかな。宿のお姉ちゃんにおいしいメシ屋を教えてもらおう。
「もうちょっと待てない？ちょうど今夜はここで焼き肉パーティーがあるのよ。お金はタダよ。いくらでも食べていいから」
なんてラッキーなんだ！昨日はビール飲み放題だったし今日は焼き肉食い放題だ！モチロン食いましたよ。何肉だかよく分からないんだけど、焚き火の上にデッカイ鉄板乗せてジュージュー焼いてくれた。ウマイのだ。ついでにビールも飲ませてくれた。
焼き肉をつついてるメンバーは、この宿の泊まり客にスタッフ。それにどーもご近所の人達も招待してるみたいだ。中にはちょっとうっとうしいヤツもいたが、まぁ楽しくウマイ焼き肉パーティーであった。
さて、腹は膨れたし少々酔っ払った。今日はゆーっくり休んで明日町を散歩しよう。
エチオピアのおまけの写真です。いやね、好きな写真なんだけど、どこで写したか忘れたのさ。ほんでね、エチオピアの写真を選んでたんだけどね、どの写真にもこの写真にも『春売りお姉さん』達が写ってるのさ。HPに載せるに載せられないのだ。そんなのがいっぱいあるのだ。
