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 さて、アルーシャ国立公園に向かって出発だ。

 余計なな話しははしょって、いきなりアルーシャへ到着。いやあ、アフリカを旅行して何ヶ国かすぎたけど、やっと、あー、アフリカに来たんだ!とゆうような風景に出会えた。

 私のイメージするアフリカがそこにあった。広々とした土地に広々とした青空にブッシュにそして、野生動物!

キリンの写真

 いきなりキリンさんだよデッカイよ!

 なんかノンビリと葉っぱを食っている。すごくキレイだ。

 この公園、肉食動物こそ数は少ないが(でもオスのライオンは一匹見れた)、草食動物の数や種類は豊富だった。そーそーハイエナも見れたぞ、あいつって、間近で見るとケッコウ愛嬌ある顔してるのだ。


インパラの写真

 草食動物の中でも、特にインパラの類いが多い。鹿みたいなやつだけど、インパラって何種類もあるんだね。けっこう大きいインパラの種類もいた。

 しかし、やっぱり小さなカワイイインパラが私は好きだな。

 私、なんかインパラが気に入ってしまった。ほとんど群れをなして生活してるんだが、みんなスゴク体のラインとかがキレイなのだ。なんつーか艶があるんだ。そーゆーのが団体でピョンコピョンコ飛び跳ねてる姿は、なんか見てて嬉しくなるぞ。インパラのお尻が色っぽく見えるのは私だけだろうか。


 あとキリンもやっぱり素敵だったねー。キリンはなんか優雅なのだ。なんか歩き方がシャナリシャナリって感じだ。長い首伸ばして葉っぱとか食ってる姿もとても美しい。しかし、高いトコの葉っぱ食べる分には長い首が便利なんだけど、地べたの水たまりの水をのむ時は長い首がジャマになってしまう。

 そのままだと口が地面にとどかないんだ。あの首はあんまり鋭角には曲がらないんだろうか?んで、水を飲むために前足をオッ広げてるのだ。しゃがんでるつもりか?見ててなんかコッケイだぞ。でもやっぱり美しいんだよな。

 その他も色々動物が見れた。詳しくは忘れちゃったけど、とにかくワンサカと見れた。

 んで、野生動物を見て思ったんだが、動物園の動物とは全然違う。どの動物もすごくキレイなのだ。毛並みとか筋肉とかがツルツルピカピカなのだ。そして、躍動感がある。

 それを思うと動物園の動物は汚いと思った。当然飼育係に体とか洗ってもらってるはずなのに、野生動物の方が断然キレイなのだ。

 とにかくこのツアー、けっこう堪能させてもらった。これで半額とゆうのは実にラッキーだった。

 ツアーの日程は二泊三日だった。一日目公園に到着して早速動物を見て、その日は公園すぐそばのキャンプ場で宿泊。翌日は丸一日中動物三昧で同じキャンプ場に宿泊。三日目は朝動物を見に行ってお昼ぐらいに帰路につく。

 三日間動物漬けだ。二日目ぐらいまではキャーキャー騒いでたが、さすがに三日目ともなるとお腹イッパイになってくる。ただ、一泊二日だったら行き帰りの時間もあるし、あんまり動物を見れる時間が無いだろう。二泊三日がちょうどいいんだろうな。

 ところで今回のガイド、マリウスさんとゆう名前だけど、前回のガイドと違って非常に良いガイドでした。私はこの人に満足した。ちゃんと説明する所は説明するし、出しゃばらない所では出しゃばらない。そして、なんたって食事の量が多い!!毎回腹一杯食いきれないぐらい出してくれた。この点でも非常に満足だ。

 この人のガイドでナミブ砂漠に行きたかったな。返す返すも残念だ。

おまけの動物の写真

 おまけの動物の写真です。小っちゃくてゴメンネ。

巨大コケシみたいな木彫りがいっぱい置いてあるおみやげ物屋さんの写真

 もう一つおまけの写真。

 これ、ツアーの帰りに寄ったお土産屋さんの写真なんだけど、私、こうゆうの大好き!!

 出来ることなら全部買って庭に並べたいなー。庭なんてないけど。


 さて、色んなことがあったウイントフックの宿『バックパッカーユニット』ですが、私はやっぱりこの宿が好きだ。静かで居心地がいいし、おっちゃんはいい人だし、子供達姉弟もカワイイ。ガイドは、・・・最初のヤツは失敗だったけど、正式ガイドのマリウスはいいガイドだった。

 この宿、あんまり有名じゃあないらしいが、南アとかウイントフックの他の宿でも、この宿のツアーパンフレットが張ってある(ちょっと小さめのパンフレット)。もし見つけたら、ちょっと寄ってみてあげてね。


 さて、なんだかんだでケッコウ長居してしまったナミビア。そろそろ移動しよう。次はジンバブエだ。闇両替でウハウハ生活の待っているジンバブエだ。

 ウイントフックの銀行で手持ちのナミビアドルをすべて南アランドに両替し、ジンバブエを目指して移動することにした。

 ナミビアとジンバブエは国境が接していないので、一旦ボツワナに入国し、あらためてジンバブエに入ることになる。ボツワナは通り過ぎるだけだ。ボツワナのビザが無料なので助かるよ。有料ビザだったら意地でもボツワナを見てまわる所だ。

 ボツワナはねー、宿代が極端に高いのだ。ほとんど高級ホテルの部類に入るようなやつしかないらしい。なので、ボツワナを旅行する人はほとんどテント持参で旅行している。私はそこまで根性ないから指をくわえて通り過ぎるしかないのだ。

 それから、移動ルートだけど、これがチョットややこしい。

 まず、ウイントフックからツメブとゆう町まで電車で行って、そこからピックアップでグルートフォンテンとゆう町まで行く。そこからピックアップを乗り換えてルンドーとゆう町まで移動するのだ。

 このルンドーって町が、アンゴラ国境のすぐ近くなのだ。

 アンゴラ。恐そうな国名ですねー。本当に恐いらしいのだ。時々ゲリラとかがお出ましになるらしい。なので、ここからボツワナ国境までは武装された護衛隊が付くらしいのだ。機関銃とかで武装しているのだ。しゃ、写真に撮りたいぞ!でも写真なんか撮った日にゃぁ撃たれっかもしれないな。

 なんにしても襲われなければ(襲われたかないが)ボツワナ国境まで移動できる。ここでも一回ぐらいピックアップを乗り換えなきゃいけないらしい。で、ボツワナに入国した後、国内をジンバブエ国境まで移動(多分有料ヒッチ)。そしてやっとこさジンバブエに入国だ。国境からビクトリアの滝があるビクトリアフォールズとゆう町までは、なんか移動手段が有るだろう。

 やっぱりチョットややこしいルートだな。実はウイントフックからジンバブエのビクトリアフォールズまでは、直行の高級バスがあるのだ。だけどね、お値段がチョットお高い。電車やピックアップを乗り継いで行けば、ちょうど半額の値段で行けるのだ。

 お金がもったいない。ってのもあったのだが、せっかくの国境移動なんだから楽しそうな移動の方が面白いじゃない。南アフリカ〜ナミビア間がお手軽移動だったので、今回は面白移動にすることにした。

 さて、とりあえずツメブまで電車で移動だ。これは楽だな。けっこう都会の国なので、電車が遅れることはまずないだろう。・・・と、ゆうのは大間違いだった。出発時間がはなから1時間遅れてしまい、その後も進むの遅いわ途中で止まるわなんだかんだでツメブに到着したのは6時間遅れだった。

 いきなり予定が狂っちゃったよ。朝方に到着するはずが、もうお昼過ぎだよ。どーしよう。今日はここに泊まるか?でもな、中途半端な時間だよな。次のグルートフォンテンまではそこそこ近いしなー。どーすっか?・・・移動しよう!今日はグルートフォンテンで泊まることにしよう。

 グルートフォンテンまでのピックアップはすぐに見つかった。10ナミビアドルだった。んで、すぐに出発した。んで、数時間後にはもうグルートフォンテンだ。調子いいねー。さっ、宿探しすっか。

 けっこうこの町って宿が少ないなー。少ないとゆうか、有るのか?そのへん歩いてる人に聞いても誰も知らないって言ってる。ちょっと心配になってきたぞ。日も暮れてきたぞ。まさかここで野宿か?

 やっと宿を知ってるって人に会えた。場所を教えてもらってさっそくそこへ行った。このさいだから少々高くてもそこに泊まろう。泊まろう。泊ま・・・。無いじゃん、宿なんか無いじゃん。教えてもらった場所にはホテルもなにも無かった。

 その近くで色々と人に聞きまくってしまった。話しによると、この町にもホテルはあるらしい。・・・どこかに、多分、あるんだろうと思う。・・・探しきれなかったんだよー、私には。

 移動だ移動だ移動だ。さっさとルンドーに行こう!こんな所で野宿なんかしてられないよ。しかし、こんな時間にピックアップが出てるだろうか?だいぶ暗くなってきたぞ。見つからなかったら野宿?そ、それはイヤだ。

 ピックアップ乗り場に行ってルンドー行きの車探しだ。

「ねーねー、ルンドー行きの車ってある?」

「ルンドー行き?おーあるぞ。ほれ、あそこの車がルンドー行きだ」

 良かったねー。こんな時間なのにちゃんと車があったよ。ヤッパ運は私に向いてるねー。

「ねーねー、この車、ルンドーに行くの?私、乗れる?」

「ん?ルンドーか?行く行く。その先のカティマまで行くぞ」

 おー、カティマっていやあボツワナ国境のだいぶ近くじゃないか。こりゃラッキーだ。いよいよ運は私向きだね。

「おー、カティマ!オレ、そこまで行きたい!ボツワナに行くんだ。乗ってもいい?」

「おー、問題ない。乗れ乗れ」

 いやー良かったねー。「ねーねー、何時に出発?」

「ん?明日の朝だ」

「あ、明日の朝ぁ?ちょっとちょっと、今日行こうよ、今出ようよ」

「無理だよ。今から出たら夜中になるじゃないか、明日明日。こんな時間から出発する車なんか無いぞ」

 なんなんだよー。又宿探しか?しょーがないなー。あれ?もう車に乗っている人がいるじゃない。「あの人達は何?」

「ん?ここで寝るんだぞ。お前はここで寝ないのか?」

「ね、寝れるの?車の中?お、オレもここで寝ていいの?」

「モチロンだ。ここで寝ないでドコで寝るんだ」

 寝る寝る。モチロン寝る。いやーなんだ、車の中で寝れるのか。良かったね、安心だよ。さっ、宿も決まったし(宿か、これ?)晩飯でも食うか。


 止まってる車の中で寝るってゆうのは、けっこう難しい。動いてる車ならなんぼでも寝れるのに、あんまり熟睡できなかったよ。少々寝不足ではあるが、無事朝になって出発です。ピックアップ代は100ナミビアドルだった。グルートフォンテンまでが10ナミビアドルだったから、そんなものかな。ちょっと安いぐらいだ。

 グルートフォンテン〜ルンドー間は、なんの問題も無く移動終了。とゆうか、私ほとんど寝てて何も覚えていない。

 さて、ルンドーで人を降ろしていよいよボツワナ国境に向けて出発だ。出発したと思ったら、なんかゲートが有るんだけど、そこで止まってしまった。なかなか出発しようとしない。

「ねー、何で出発しないの?ここで何してるの?」

「んー?車が集まるのを待っているんだ」

「車?車って、なんの車?」

「えー?ボツワナに行く車じゃないか」

 話しを聞くと、ここからカティマまでは武装ジープに護衛されながら行くんだけど(うんうん、それは知っている)、別に一台づつ護衛が付くわけではない。まあ、そりゃそーだわな、そんなコトしたら手間かかってしょーがない。

 なので、ボツワナに向かう車を何台か(何十台?)集めて、ダンゴ状態で移動させて、そのダンゴ車集団を3台ぐらいの武装ジープで護衛するのだそうだ。

 なるほどー。それで車が集まるのを待っているのか。

 そんなわけで、けっこう何時間か待たされてやっと出発だ。私らの車は真ん中ぐらいのポジションにいたので、ドコに武装ジープがいるのかわからない。と思ったら、1台の武装ジープが私らの車を追い抜いて行った。

 うわっ、カッコイイ。ジープには何人も兵士(だと思う)が乗っていて、全員がデッカイ機関銃を構えてる。ジープの上には固定された機関銃が据え付けてある。私がカンボジアで撃ったような小型の機関銃じゃない。もう、それはデッカイ実用本意の機関銃だ。

 その後も、私らの車がジープを追い抜いたり追い抜かされたりをくり返していた。思うに、2台のジープがダンゴ車集団の前後を固めて、後の1台が行ったり来たりをくり返してるんだろう。

 しゃ、写真に撮りたいぞぉー!隠し撮りとかできないだろうか?運転手にドツかれるかな?う〜ん、やっぱりヤメとこう。

 私らの走ってる道の両脇は林になってるんだが、左の林の向こうは、もうアンゴラなんだそうだ。

 運転手にここで襲われたことはあるのかって聞いたら、「私は無い」とか言っていた。ま、そりゃそーか。武装ジープがいるから、まず襲われることはないと思う。希望的観測だけど。

 ケッコウ緊張してしまって全然寝れなかったけど、襲われることもなく緊張の移動は無事に終わりカティマに到着した。ここからボツワナ国境まで又ピックアップを探さなきゃ。とか思ったが、ピックアップはすでに何台か待ち構えていた。

 このピックアップはナミビアのイミグレーションを出た後もいてくれて、ボツワナのイミグレーションまで送り届けてくれるらしい。ナミビアとボツワナのイミグレ間は1kmぐらい離れてるのだ。で、料金は15ナミビアドル。ま、そんなもんか。

 ボツワナ国境までは何の問題も無く移動できた。とゆうか、あんまり覚えていない。ひょっとしたら、ここでは寝てた?

 さて、そんなこんなで無事ナミビアを出国できた。そしてボツワナ側のイミグレまで送てってもらったのだが、ここ、この間、ナミビアとボツワナのイミグレの間(ここは本当はドコの国でもないんだよなー。不思議だ)、ものすごく景色がいい!なんだろう、ものすごく広々とした景色だ。こーゆー広々とした景色は大好きだ。スゴクいい景色だ!

 私のアフリカ旅行中に見た景色の中でも、かなり上位にくる景色の良さだ。いやあ、車なんかで移動するんじゃなかったな。たった1kmなんだから歩けばよかったよ。ボツワナのイミグレに着いても、入国手続きをちょっと後回しにして、私はしばらくこの景色を眺めていた。

 あんまり景色ばっかり見てても先に進めないので、ボツワナの入国手続きをしよう。今日入国しても、その日の内に出国するんだよな。ちょっともったいない。

 さて、入国手続きもあっさり終わり、ここからまたまたジンバブエ国境まで移動だ。移動なんだが、移動したいのだが、車が無い!

 イミグレの出口あたりで車が待機してるのかと思ったら1台も無い。別に景色を見ている間においてけぼりにされたわけでもないようだ。一緒に入国した人達もまだいる。まだいるとゆうか、みなさん道の向こうへテクテク歩いて行っている。ドコ行くの?まさかジンバブエまで歩くの?そんなわけないよな?

 と、とりあえずこんな所に残っててもしかたない。私もついて行こう。でも、ドコに行くんだ?



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