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カンボジアといえばアンコールワット!

   ・・・だけじゃなかった。



 99年最後の旅行はカンボジアに行く事にした。治安が悪いと色々言われてるカンボジアだが、実際のところはどーなんだろう?ちょっと心配だ。

 そして、カンボジアといえばアンコールワット!これだけは見逃すわけには行かない!旅行先で会う人達が異口同音にその素晴らしさを話ししていた。一度は見てみたい遺跡だ。そ・し・て、プノンペンへ行ってロケットランチャーを撃つのだー!!

 インドの某ホテルで聞いた話しなんだが、なんと!プノンペンにはロケットランチャーが撃てるところがあるのだ!その人が撃ったわけじゃないんだが、撃った人の話しを聞いたそうだ。

 ロケットランチャーだよロケットランチャー!ピストルを撃てるって話しはよく聞くが、ロケットランチャーは初耳だ。ピストルなんかは別に撃ちたくもなんともないが、ロケットランチャーとなると話しは別だ。あんな物、チョットやソットで撃てるもんじゃない。撃ちたい!メッチャクチャ撃ってみたい!マトは何だろう?出来れば戦車か何かがいいな。

 カンボジアでは、大きな買い物は(宿代とか移動費とか、もちろんロケットランチャー代も)US$で支払うそうなので、銀行で300$分を両替し(おーー、大金だ)まずはタイのバンコクを目指そう!!




 相変わらず安チケットは着く時間が悪い。バンコクの国際空港を出たのは夜の11時前だった。とりあえず59番バスに乗って安宿街へ行こう。

 このバス、安宿街まで(と、ゆうかどこまで乗っても)3.5バーツ。最初の頃、何百バーツも出してタクシーで行ってたのが悲しくなってくる。夜も遅いので渋滞もなく、バスはスムーズに走ってくれた。

夜のカオサン通りの写真

 夜も遅いとゆうのに、相変わらずにぎやかな安宿街のカオサン通り。

 さあ!まずは焼き鳥にビールだ!私しゃタイで一番ウマイのは焼き鳥だと思う。その辺の屋台で売っている焼き鳥が死ぬ程ウマイのだ(時々外れもあるが)。そばの酒屋さんで買ったビールをラッパ飲みしつつ食う焼き鳥!もー、この世のシヤワセ状態だ!宿探しもまだだけど、焼き鳥の屋台を前に無視して通り過ぎれる程、私は意志が強くないぞ!


 ほろ酔い状態で適当な宿を探してとりあえず宿泊。明日の朝はさっそくカンボジア大使館へ行ってビザの申請をしよう。明日は金曜日だから即日発行してもらえれば、土曜日は休んで日曜日か、遅くとも月曜の朝にはカンボジアへ向けて出発できる。カンボジアのビザは発行に2日かかるんだが、窓口で哀願すれば即日発行も可能、とゆう噂だった。

 さあ、翌日。入り口のわかりづらい大使館に入ろうとしたら「クローズだ!」と門番のアンちゃんの言葉。な、何で?まだ10時過ぎたばっかりじゃないか。何でクローズなんだ?

 何とその日はタイの祝日で、大使館はお休みなんだそうだ。そりゃないよー。今日申請できなかったら月曜日まで待たなきゃなんないじゃないか。そんな長いことバンコクにいたらどーなると思ってんだ、金がなんぼあっても足りないじゃないか。食いもんはどこで何食ってもうまくて食費はかさばるわ、夜遊びの場所には事欠かないわ、その辺歩くと買わなくていいもんまで買ってしまうわ・・・。

 さて、自堕落な日々を過ごした金、土、日曜日。やっぱバンコクは金使うわ、宿の連中とメシ食いに行ったり夜遊びしたり。それにやはりバンコクは旅の拠点だ、色んな人がいる。私の様に日本から来てどこか他の国を目指すやつ、他の国から来て日本へ帰るやつ、どっこにも行かないでバンコクでダラダラしてるやつ、他の国からとりあえずバンコクに来てチョット休んで又他の国を目指すやつ。色んな連中がバンコクに集まっている。

 なもんで、旅行で知りあった人達に良く再会するのだ。今回も前回旅行したインド、ネパールで知りあった人達に4人ぐらい再会してしまった。1人なんか偶然同じ宿だった(そんなに有名な宿でもないのに)。そんなこんなでバンコクはすごく居心地がいい。ほっといたらカンボジアへ行かずに、ずっとここで過ごしてしまいそうだ。ダラダラしてるやつの気持ちが良くわかる。

 しかし、「カンボジアへ行くつもりがズーーっとバンコクでダラダラしてました」じゃあ、あまりにも情けない。なんとか気力を振り絞って(そんな大げさなもんか?)再び大使館へ向かって出発だ。

 月曜日の朝、ちょっと寝坊して出発が遅れたが(夜遊びするからだっ!)、まあ、大丈夫だろう。

 ・・・渋滞だ、えらい渋滞だ。全然バスが進まない。そーかー、金曜日は祝日で車が少なかったからあんなに早く着いたんだ。普通の平日はこんなに混んでるのかー。バンコクの渋滞は有名だもんなー。どーしよー、ドンドン時間が過ぎていく。出たのは10時前だったけど、もおすぐ11時になってしまう。大使館は11時になったら閉まってしまうのに。ケチケチせずにタクシーで行きゃあよかった。後悔先に立たずだなー。安物買いの銭失いだなー(ちょっと意味が違うぞ)。

 結局、大使館に着いた頃には11時を回っていた。当然ながら門番のアンちゃんは胸張って「クローズだっ!」とぬかしやがった。

 ・・・翌火曜日。もーこれ以上バンコクには長居できないぞ!宿のオバチャンにお願いして8時に起こしてもらった。今日こそはビザをもらおう!

 ふっふっふっ、相変わらずバスは渋滞だったけど、今度はちゃんと着いたぞ。さあ!申請だ!!

 えーと、とりあえず申請用紙に必要事項書いて写真貼っ付けて20$添えて窓口ヘ行って、さあ、こっからだ!普通だと明日の夕方発行なんだけど、もう待ちきれない!窓口のオッちゃんに向かって哀願しなければ!

「カンボジア行きたい!」「明日、朝行きたい!」「ちょうだいビザ!」「今日!」「お願い!!」

 お、オレはインディアンかぁ?オッちゃんは無反応だ・・・。「あ、あの、欲しいの・・・今日・・・」

 オッちゃんは全く無反応無表情のままだ。ダメなのだろうか?・・・し、しかし!渡された用紙にはビザの受け取り日時が今日の4時半になっていた!!なんだよーーオッちゃん、無表情のくせにヤル事たぁヤッてんじゃないか!嬉しくなっちゃったよ。

 よし!これで明日にゃあカンボジアへ行けるぞ!!本当は電車で行って国境の町に1泊したかったんだが、もうあまり時間がない。カオサンで直行バスを手配しよう。これなら明日の朝、カオサンでピックアップされて夕方にゃあカンボジア着だ!!



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