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 さあ、首都プノンペンに移動だ。バンテアスレイの遺跡に後ろ髪引かれつつミニバスに乗った。

 宿で手配してもらったんだけど、てっきりトラックが来るものと思ってたら意外にミニバス(ワゴンかな)だった。こりゃあ快適に移動できそうだ(5ドルぐらいだったと思う)。

 プノンペンまでの道は相変わらずかなりの悪路なんだけど、シュムリアップまでの道に比べたらはるかに良好な道だった。しかもミニバスなので少々揺れても乗客が振り落とされる心配はない。だからかどーか知らないが、運ちゃんがけっこースピード出すんだ。

 かなりのデコボコ道の悪路をスピード出して走るとドーなるかわかりますかぁ?メッチャメチャ揺れるんです。それも小刻みに。モーー脱穀機に乗ってるのかと思うぐらい揺れるんだ!これもつらい。

 シュムリアップまでの物凄く大きく揺れる揺れ方とどっちがいいって聞かれたら、私はシュムリアップの方を取るぞ。コッチの小刻みに続く振動の方がよっぽどツライ。前のように皆でギャーギャー騒いだり大声で笑ったりする事すら出来ないのだ。モー忍耐あるのみだ。水だってまともに飲めないぞ、そこら中にこぼしてしまう。おまけに、休憩も相変わらずほとんど無いのだ。「山賊に襲われるから」とかほざいてるが、大丈夫だよー、この国は安全だよー。適当に休憩入れよーよー。せっかくマッサージで直してもらった腰がまた悪化するぞー。


 朝の7時頃出発して、プノンペンに着いたのは4時近かった。思ったより早く着いたけど、まだ体がフラフラしている。なんか、船酔いしたような変な感じだ。早く宿を探して休もう。




【シュムリアップ⇔プノンペン間 最新情報!!】

 シュムリアップからプノンペンに行くには、私が乗ったミニバスやトラックのほかに、ボートで川を下る(上る?)方法があります。値段は少々高いのですが(20ドルぐらいだったかな?)カンボジアの悪路に悩まされる事もなく、またバスよりもかなり早く着けるとゆう事で人気があります。

 ところが!!つい最近(2000年の3月20日頃)そのボートが武装集団に襲われました!!

 幸いに、乗客は全員無事だったそうですが、現金及び金目の物は全て奪われたそうです!!

 私はここで「カンボジアは安全な国だよ〜〜〜ん」とかノー天気に言ってましたが、申し訳ありません。やはり出る時には出るようです。

 大多数のカンボジア人は、ヒジョーに心優しくフレンドリーで笑顔の素敵な方達ばっかりなんですが、中にはこんな連中もいるんです(ポルポト派の残党じゃないか?と言う人達もいますが、私にはよく分かりません)。

 カンボジアは機関銃や武器が手に入りやすい、とゆーのも原因の一つかもしれません。観光客に平気で撃たせてますし(わ、私も撃ってしまったけど・・・)

 皆さん、カンボジアで襲われたら間違っても抵抗しちゃダメです!!いくら腕っぷしに自信があっても飛び道具にゃあかないません!!金なんかドンドン差し出しちゃって下さい。命あっての物種だから。

 でもね、カンボジアは本当にいい国なんですよ。のんびりしてて人は穏やかで。

 ・・・こんな事が無けりゃあ、思いっきりお勧めの国なんだけどなー。何とかならんもんかな・・・。





 バスから降りて満身創痍状態で歩いてたら、バイタクのオッちゃんが声かけてきた。お馴染の「グーットホテール。チープホテール」とゆうやつだ。

 あらがう気力もなく、なすがままに連れていかれたんだけど、なかなか良さそうな宿だった。ドミトリーで2ドルだけど、かなり広い部屋にベッドはたったの6ケだけだ(普通の宿ならベッド10ケは置きそうな広さだ)。しかも泊り客はだーれもいない。この広い部屋、独り占め状態だ。

 この宿に泊まることにして、さっそくニイちゃんに聞いてみた。カンボジアに来た第二の目的だ。

「ロケットランチャーが撃てる所を知らないか?」

「ロケットランチャー?あんまり聞かないなー。機関銃じゃあダメか?」

「き、機関銃?機関銃が撃てるの?」

「うん。手榴弾も投げれるよ。何だってあるから、ひょっとしたらロケットランチャーだってあるかも知れない。オレが明日バイクで連れてってやるよ」

 手榴弾まであるのか?なんか怪しいなー。とか思いながら、私はすでに行く気満々であった。



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