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 さて、移動だ、・・・又深夜バスだ。

 次の町はシラーズ。あの、ペルセポリスにいちばん近い町だ。イランで一番楽しみにしていたペルセポリス!いよいよあの遺跡達に会えるのだ!

 夜のバスはイランの沙漠を走っている。本当は沙漠の中の星を見たかったのだが、今日はほぼ満月でなーんにも見えない。その後に続く深夜移動もみんな満月時期で何にも見えなかった・・・。


 さて、今深夜の0時。7月25日になったばっかりだ。そう、私の誕生日。ちょうど40才だ。

 人生の折り返し地点をイランの沙漠の中でむかえ、感無量であった。・・・と、言いたいところなのだが、別にどーって事はなかったのだ。・・・眠いから寝てしまおう。


 早朝シラーズ到着。さあ、宿を探そう。しかしイランの町は、どーしてどこもかしこもバス停から町の中心までがあんなに遠いんだ?しかも連絡バスだってほとんど無い。結局タクシーで行くことになってしまう。そして、イランは乗り合いタクシーだ。1台のタクシーに同じ方向に行く5人を詰め込んで(助手席に2人、後ろに3人)出発する。助手席に座った日にゃぁ、メッチャクチャせまい!大きなバック持ってるからよけいにせまい。まあ、安いから許すけど。バス停から町の中心まで、2kmぐらいで500リアルだった。イスファハンの1000リアルはボラれたのかな?

 町について2件目に訪ねたホテルが空いていたので、そこに泊まることにする。シングルで1万5千リアル。シングルでは一番安いホテルだった。


 さて、話しは翌日に飛んでいよいよペルセポリスだ!!またまた交通機関の悪いイランにブツクサ言いながら(ミニバスで最寄りの町まで1時間。そこから乗り合いタクシーで30分。・・・直行バス作らんかいー!イラン!!)やっと着いたぞペルセポリス!!

ペルセポリス入り口の写真

 おーー、ペルセポリスの入り口だ。この門を通って中に入るのだが、・・・改修工事中かー。

 ヤグラがじゃまで良く見えないよー。

 工事なんかするなよー。


鳥の形をした遺跡の写真。ゴメン、遺跡の名前知らないんだ


 おーーー!ペルセポリスの中でも、私は彼に一番会いたかったのだ。

「ワシはねー、君に一番会いたかったんだよー」

 人がいないのをいい事に、私は声に出して言ってしまった。

 しかし、写真で見るのと違ってかなりボロボロだ。色んな所がカケててヒビ割れもイッパイある。

 うー、ごめんなさい。改修工事頑張って下さい。


 しかしペルセポリスは広い、全部まわるのは大変だ。それに一つ一つがスゴイから、ついついゆっくりまわってしまう。遺跡内にはちゃんと冷水器や売店があって水と食料には困らないはずだったが、・・・冷水器はあって水は飲めたが、サンドイッチがあるはずの売店にはお菓子とジュースしかないじゃないか!どーしてくれるんだ!昼飯食ってないんだぞ!腹へって死にそうだ。

 仕方ないのでポテチとビスケットで空きっ腹をごまかそう。なさけないなー。水飲んでハラふくらまそうとしたら・・・断水しやがんの!最悪だーー。

 博物館の受付けのオッちゃんが見かねてチャイを持って来てくれた。ありがとねー。調子に乗って「博物館タダで入れてくんない?」と頼んだら、笑って「ダメだよー」と答えてくれた。・・・あたりまえか。

 結局お昼頃から5時間は居続けた。うん!十分満足だ。遺跡達はかなりボロボロになっていて見るも無残な物達もいたが、改修工事のオッちゃん達が修復に精出している。頑張ってくれ、オッちゃん達!!

 帰りは遺跡で知りあった日本人2人とタクシーをシェアしたが、・・・やはり、あと2人イラン人を乗せて計5人にしてしまった。おそるべし、イラン乗り合いタクシー。

 その日の晩飯は、一緒に帰った人達と“ピザ”とゆう洒落たものを食べた。おーー、イランにもピザがあったのか。ケバブばかりで飽き飽きしていたハラには、久々のピザがうまかった。

 イランのメシはどーも種類が少ないんだよな。しかもみんな同じ様な系統の味で、飽きてしまう。ケバブ(マトンのひき肉ナン包み食い)、サンドイッチ、チェロモルグ(ご飯と鳥の煮たの)これぐらいしかない。カレースープにナンをチギって入れ、グッチャングッチャンにして食べる、とゆうのもあったが(なんて名前だ?)好んで食べたくなる様な物でもなかったしなー。

 イランに不満はないが、食い物だけはどーもなー。果物とアイスクリームが美味しいのが救いだな。あっ、フルーツジュースもうまい!メロンジュースなんかこたえられない!1,500リアルでちょっと高いけど、メッチャクチャウマイ!2日に1回は飲んでたな。

 ・・・そ、それともーひとつ。・・・ビールが飲みたいいーーーー!!!このクソ暑いイランでなーーんでビールが飲めないんだ?!ビールは酒じゃないぞーー!!清涼飲料水だぁ!!!ビールだけは解禁にしてくれー!!ケバブなんてメッチャメチャビールに合いそうじゃないかっ!!なんでこんな物をザムザム(イランコーラ)で食わなきゃなんないんだよーー!!

 ビール、ビール、ビール、はぁ、はぁ、はぁ・・・。俺だけじゃないよなぁ、そー思ってんのは。

 ・・・関係ないけど、その晩飯の席でみょーに受けたセリフがあった。

『大阪の新世界は、日本のカルカッタだ!』

 分かる人には分かると思うんですが・・・。



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