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ヤズドの町並みと青空の写真

 ヤズドの町は空がキレイだ。ほかの町は雲ひとつ無い青空だったが、ここは雲と青空のコントラストがキレイで見とれてしまう。


ヤズドの町並みと青空の写真その2


「空がキレイだから撮ってみましたシリーズ」その2

 キレイな青空が好きだ。いつか、「藍色の空」とゆうのを見てみたい。ラダックの空がそれに近いと言う。いつか行ってみよう。


 さて、今の宿はすごく気持ち良いんだが、困ったことにシャワーが無い。別料金とゆうんじゃなくて、全く無いのだ。シラジーに「どーすりゃいいんだ?」と聞いたら、「エステに行け」との答え。

 エステ?何だそりゃ?

 シラジーによると、どうやら日本でゆう『銭湯』の様な所があるらしい。これは行くっきゃない!さっそく場所を聞いてみよう。

「シラジー、エステはどこに有るの?」

「あー、そこの出口を出て大通りに出るだろ・・・、何とかのそこがどーしてこーして・・・」

 指さして教えてくれるけど、やっぱり良く分からないぞ。

「え、えーと、この地図で教えてよ」ガイドブックの地図を出して聞いてみた。

「オーー!!グッドマップ!!これはヤズドの地図だな。お前、このモスクには行ってみたか?そーかそーか、良かっただろ。ここには行ったか?なんだマダか、ゼヒ行け、ここもグッドだ」

「あ、いや、それはいいからエステの場所は?」

「おーおー、エステはな、そこの出口を出て大通りに出て・・・」

「いやいやいや、この地図で教えてよ」

「おーおーおー、この塔には行ったのか?あん?マダ行ってないのか」

「そーじゃなくてエステの場所は・・・」

「あん?だからそこの出口を出て・・・」

 おいおいおい、マンザイやってんじゃないんだから。

 ラチがあかないので通りに出て探してみる事にした。とりあえずこの近所である事は確かなようだ。

 しかし、なかなか通じない。「エステ」「バスルーム」「シャワールーム」言い方変えても全然通じない。・・・ジェスチャーだな。手足をゴシゴシする格好でやっと分かってくれた。分かってもらえりゃあこっちのもんだ。さっそく手を引っぱって連れてってくれた。

 確かに宿のすぐそばだった。大通りの真ん中に小さな扉があり、そこが銭湯の入り口らしい。向いに大きなナショナルの看板がある。いい目印だな。

 さて、扉を開けると下は地面で細い路地になっていた。路地を少し進んで右手の階段を下りていくと、銭湯だ!けっこう広い脱衣所があって日本みたいな鍵付きのロッカーがある。少年が二人店番していた。私を見て驚いていたが、ちゃんと案内してくれてバスタオルも貸してくれた。

 バスタオル一枚で奥に行くとムッとする様な湿気の中、オッチャンふたりが組んずほぐれつ何かやっていた。

 ・・・アカスリだ!そーか、ここはイランのアカスリ屋さんなんだ!そーかー、それでシラジーはエステって言ってたんだ。・・・やってもらおっと。

 さて、私の順番がやって来た。おもむろに地べたにジカに座り(ちょっと汚いぞ)上からお湯をバッチャンバッチャンかけて始まりだ。けっこうシワシワのジーさんが手に付けた手袋で(ザラザラ)腕をゴッシンゴッシンやって、痛いが気持ちいい。

 しかし出るわ出るわアカ玉が。ジーさんもそれ見てニヤニヤ笑ってる。普段あんまりチャンと洗わないからなー、えらい出てくるなー。日本人の恥だなー。

 うつ伏せになってお腹擦って仰向けになって背中擦ってバスタオルめくってお尻擦って足擦るわお湯ブッかけるわ、なすがままだ。さすがにオ○ン○ンは擦らなかったな。

 ひと通り擦り終わると(もーーのすごい量のアカ玉だ)思いっきりお湯ブッかけられて流した後、石鹸で洗ってくれた。頭から顔から体からみんな同じ石鹸で洗ってくれる。シャンプーなんてシャレた物は無いのだ。

 最後にお湯カブっておしまい。・・・気ーーーー持ちいいっ!!サッパリすっきりだ!たっぷり30分以上やってくれて、少年に値段聞いたらたったの6千リアル!や、安いっ!!これは嬉しい!4日滞在中、2日も通ってしまった。

 お風呂から帰るとお昼寝の時間だ。例の宿には8人部屋とゆう一番デカイ部屋があるのだが、そこはいつも空いている。なぜか、・・・みんなのお昼寝部屋なのだ。宿のスタッフや庭で寝てる客などが(私も含めてね)お昼寝するために空けているのだ。

 イラン人は2時過ぎにはみんな休んで昼寝するのだが、さすがに真っ昼間の庭は暑くて眠れない。そこで、空いている8人部屋で昼寝するのだ。スタッフから泊り客から全然遠慮なくその部屋で寝ている。

 客を泊めたほうが絶対儲かると思うんだが、そんな事よりみんなが休める部屋をキープする方が重要なんだろう。8人部屋の昼寝は確かに気持ち良かった。すごく気持ちよかった。

 なんか、いい宿だ。客からスタッフから、気持ちのいい連中ばっかりだった。庭でボーッとしてると必ず誰かが喋りかけてくるんだが、私が日記を書いてる時には誰も寄ってこなかった。ちゃんと気を使ってくれていたんだ。嬉しいことだ。

 もし、又、ヤズドに来る事があったら必ずここに泊まるからね。ありがとうね。



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