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 今度はバガンとゆう町に向けて移動だ。町中のいたる所にお寺が(パゴダ?)が点在しているミャンマー一番の観光名所だ。バスの出発は夕方の5時なんだけど、宿のチェックアウトタイムは何時なんだろう?宿のオヤジに聞いてみなきゃあ。

「ん?チェックアウト?お前は何時のバスに乗るんだ?」

「えーと、夕方5時のバスだけど」

「んじゃあチェックアウトは5時だ」ニコニコ

 おっちゃーん、いいヤツだなー。時間まで宿に残っててもいいなんて言われたのは初めてだぞ。嬉しいぞ。

 ミャンマーの宿に関しては、最初に泊まった首都のヤンゴン以外は(ここは朝飯も手抜きだったぞ、一番高かったくせに)チェックアウトタイムなんて物が無かった。お客さんの好きな時間まで滞在できた。朝飯も付いてるし、なんか嬉しいぞミャンマーの宿。少しぐらい高くても許しちゃおう。


 ・・・ミャンマーのデラックスバスは嫌いだ!!やっぱり狭いぞ!強烈に狭いぞ!やはり日本製のバスだぞ!確かに装備だけはデラックスだ、なんせ日本製だ。でもそんなこたぁドーだっていい!なんたって狭いんだ。

 そして、地獄のバスは狭さだけではなかった。冷房ガンガンでメッチャ寒いのだ。しかもしかも、サービスのつもりか夜中までミュージックテープを流し続けてヤガるんだ!それも大音響で!どこの誰が夜中の1時過ぎに音楽聞きたがってんだ?寝かしてくれよー。

 んでこのバス、バガン行きではないのだ。マンダレー行きのバスで、どっか途中で降りてほかのバスに乗換えなきゃいけない。夜中の2時に。そー、夜中の1時過ぎまで音楽ガンガンで寝れなくて2時に乗換えってことは、・・・ひとっつも寝れねーんだよー!

 寝ぼけマナコで訳の分からんバス停で待つこと2時間。やっとバガン行きのボロバスがやって来た。バス停の食堂やお茶屋さん達にバスが来るたんびに「あれはバガン行きのバスか?オレはバガンに行くバガンに行く」って聞きまくってたら、バガン行きのバスが来たとたん「あれだあれだ!あれがバガンのバスだ!」って一斉に教えてくれた。有り難いことです。私一人だったらどれがどこ行きのバスなんだかサッパリ分からないところだった。

 オンボロバスで熟睡してたら(デラックスバスより遥かに快適だったぞ!)なんか、変な兄ちゃんに窓越しに起こされてしまった。

「ん?何?金出せって?ん?ここバガン?もー着いたの?ん?金出せって?」

 どうも、バガンはミャンマー一番の観光地のため『入域に際しては1人10ドルをもれなく徴収させていただきます』とゆうことらしかった。モチロン観光客だけだけど。なんか、納得できないぞ。こんなことなら後ろの方の目立たない席で隠れときゃよかった。

 ほとんどモウロウとした状態で宿のチェックインをしていたら、宿の小僧に「チャンと起きるね。早起きは三文の得」と、日本語で言われてしまった。

 おーきなお世話だ。とりあえず、もー少し惰眠をむさぼらせてもらおう。


 翌朝、とゆうか当日午後、宿の自転車を借りて(当然有料)パゴダ(お寺)見物に行くことにした。なんたって10ドルも取られてるんだ意地でも見学してやる。

パゴダの遠景写真

 物凄い広い範囲にパゴダが点在している。

 自転車が無きゃとてもじゃないが回りきれない広さだ。

 徒歩で行こうとすると自殺行為だな。

 何せこの広大なエリアには日陰がほとんど無いのだ!時々木陰で休まないと脱水症状になってしまうぞ。それに(これは私が甘かったんだけど)、こんだけの有名観光地だからそこら中にお店があると思ってたのさ(アンコールワットがそーだったから)。でもね、場所によっては全然無いんだお店が!エンエンかんかん照りの道路を走っても全くお店が無いのだ!私、死にそうになってしまった。宿を出るとき持ってきた水なんかあっとゆう間に無くなっていた。

 必死に走っても店が全然見えてこない。目に入るのはドイツもコイツも同じような顔したお寺ばっかりだ(あ、いや、本当は、全部それぞれに個性があるのだろうが)バガンに行く時は必要以上にお水持って行かないと命落とすことになるぞ。

 んで、やっと見つけた掘っ立て小屋のお店。あろう事か、最初に言ったのは「ビールある?」であった(脱水症状で死にかけてんじゃないのか?)。ビールは無かったのでとりあえず水を飲ませてもらった。ウマイ!!全然冷えていない生ぬるい水なんだけど死ぬほどうまかった。同時に汗も吹き出してきた。

 お店のオジサンとほとんど通じない会話を交わして(私しゃミャンマー語はしゃべれない。オジサンは英語がしゃべれない)分かったのは、ドーもあっちの方にかなり大きな規模のパゴダがあるらしい。一休みしてからそっちの方へ行ってみよう。


パゴダ内にいる自称ガイドの写真


 教えてもらったパゴダに入ったとたん、自称一流ガイドの女の子が走り寄ってきた。写真の一番前の女の子だ。

 私はガイドは要らないよと言っても最後まで付いてきてアーだコーだと説明してくれる。なんかね、なんかカワイイのだ。

 結局お金はあげなかったけどジュースをおごってあげた。嬉しそうに飲んでたからオジサンも嬉しいんだ。


踊りの練習中の写真

 奥の方から音楽が聞こえる。なんか、カワイイ女の子達が、お祭りの時に踊るのだろうか?踊りの練習をしていた。

 ピンピャラピッポロパーピンピンとかゆう不思議な心地いい音楽に合わせてすごく優雅な踊りを踊っている。

 なんか、いいわー。パゴダ見学なんかよりよっぽどいいわー。かなりの時間見とれてしまった。




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