とゆうことで、麗江からバスと電車を乗り継いでやって来たのは成都です。ここから飛行機に乗ってラサへ行くのだ。成都はチベットへの玄関口の一つで（陸路にしろ空路にしろ）、チベットへ行くために成都を訪れる人は多い。
そして、そうゆうチベットを目指す旅行者がよく利用しているとゆう宿、交通飯店に私は向かった。宿の一階に旅行会社が何軒もあって、すごく便利なんだって。
ほんで、成都駅からバスに乗って交通飯店へ向かったんだけど、宿見てビックリしちゃったよ。これ、高級ホテルじゃん。外見からしたらどう見たって高級ホテルだ。こ、こんなトコに私しゃ泊まれるのだろうか？ドミトリー（相部屋）なんてあるのか？
恐る恐る受付に行くと（受付も高級ホテル然としていた）、ありがたいことにドミもあった。しかも、予想してたよりもずいぶんと安い。30元だ。ほんで部屋がキレイなのだ！なんとゆうか、日本の上等なビジネスホテルのようだ。冷暖房まで完備だよ。共同だけどホットシャワーまである。
成都自体は（個人的には）面白くも何ともない町なんだけど、この宿だけは快適だったな。
さて、面白くも何ともない町なんだから、早速ラサ行きのチケットを探そう。一階に旅行会社があるのは便利なんだけど、値段が高けりゃ話にならない。どの辺の旅行会社が一番安いんだろう？とりあえず成都中の旅行会社を回って一番安いチケットを買おう。と、思ってたんだけど、たまたま泊まった宿の同室のおっちゃん（あ、おっちゃんと言っても私より年下だけど）が、先に調べていたのだ。
このおっちゃん（あ、日本人だけど）もラサに行く予定で、成都中の旅行会社を調べ尽くしてくれていた。まあ、なんてタイミングがいいんでしょう。
で、おっちゃんが言うことには、どこの旅行会社も値段はおんなじらしい。チベット（ラサのみ）の入域許可書と宿から空港へのミニバス代が込み込みなのもどこもおんなじだそうだ。
ちなみに値段は1,900元。以前はもっと安かったはずなんだけど、なんか今年の7月に航空券の大幅な値上げがあったそうなのだ。なにも私が行くときに値上げしなくてもいいのになー。なんか、以前にもおんなじようなコトがあったような気がするぞ。
値上げしちゃったのは残念だけど、どうせどこも同じ値段なら宿の一階にある旅行会社で買おう。手軽でいいもんね。かわいい女の子がいる旅行会社で買おう。そして、チケットは、申し込んだ翌々日のが手に入った！結構待たされるかと思ってたら意外に早かったぞ。さあ、いよいよチベットだ！ちなみに飛行機の時間は朝の6時だ！起きれるのか？
出発当日。眠い目をこすって朝の5時前に宿の前に集合。私を入れて6〜7人が集まった。ギュウ詰めのミニバスで空港まで行ったのだが、ちなみに、チケットを手にしたのは空港に着いてからだ。そして、肝心の入域許可書は・・・無い！
ちょおっと待て、許可書が無きゃチベットに入れないじゃんかよー。係のアンちゃん（ちょっと頼りなげ）に詰め寄ると、「そんな物はいらない！」とぬかしゃあーがった。
あ、あんたなー、いらんわけないやろ、ラサの空港で追い返されたらどないすんねん！
ほんでねー、アンちゃんが言うにはねー、航空券＝入域許可書みたいなもんだって言うんだ。飛行機で入る限り入域許可書の提示なんて求められないそうなのだ。まあ、そうかもしんないけど、じゃあーラサに入った後で求められたらどうすんのさ。
「ラサじゃそんなコトされない！」
あ、あたんなー。答えにも何にもなってないやんか。でも、あと数十分で飛行機に乗るって時にグダグダ言っても遅いしなー。ほかの旅行者に聞いても「ノープロブレム」って言うだけだしなー。
とりあえず私は、何かあったときのためにチケットの半券は後生大事に持っていた。しかし、アンちゃんの言うとおりラサで許可書を求められたことは一度もなかった。とゆうことは、ラサに入りさえすればそれでOKってことか？よく分からんぞ、中国。
さて、少々の不安はあったがなんにしても出発だ。飛行機でラサへ向かう楽しみの一つに、眼下に延々と広がる雪山の景色がある。もう、神々しくてとてつもなくキレイなんだそうだ。せっかく飛行機で行くのに通路側の席を取ったんじゃあ意味がない。わたくし、他人を押しのけて我先にチェックインをした。モチロン窓際の席だ。その後はなんの問題もなく飛行機は出発した。
そして、楽しみにしていた景色は・・・眼下に延々と広がるドブネズミ色した雨雲。
雪山なんてひとっつも見えへんヤンケ！！
なんでやねん！チベットっちゅーたら一年三百六十五日ずぅーーっと晴れちゃうんかい！なんで雨雲しか見えへんねん！！チベットに来てまで雨男全開やがな。
ほんで、到着したラサ空港は・・・どしゃ降りだった。着いた当初こそ小降りだったものの、バスを待ってる間にどしゃ降りになっちゃったよ。ほんまにここラサか？私のイメージでは、チベットってゆうのはホント一年中晴れのはずなのだ。澄み切った紺碧の青空にぽっかり浮かぶ真っ白な雲。そーゆーのを期待してたのだ。なんなんだこれは？まあ、どーせ雨男だし。今さらしゃーないけど。
とゆうことでバスに乗ってラサ市内へ。しかしこの空港、町からメチャクチャ遠いぞ。飛行機の乗車時間が約2時間。ついでにバスの乗車時間も2時間。・・・なんで飛行機とおんなじやねん！
でぇ、バスがラサ市内に入ってしばらくすると、ポタラ宮が見えた！！
おぉーーースゴイ！まさかバスから見れるとは思わなかったから完全に虚を突かれちゃったよ。スゴイよポタラ宮！デッカイぞポタラ宮！バスん中からだと首をキュイーんって曲げてみても全部見えない。これは宿に行く途中にでも、もう一回ゆっくり見よう。今回の宿は決まっていた。成都のドミで一緒だったおっちゃん（彼は先にラサに入っていた）が電話でいい宿を教えてくれたのだ。スノーランドホテルってゆう宿だ。
さて、バスは無事にバス停到着。さっそく宿に向かおう。と、思ったのだが、バス停を出たすぐそばにうまそうなメシ屋さんがあったのだ。玄関前にセイロを出して肉まんやらギョウザを蒸している。うまそうなのだ。当然食いに入ったのだ。宿に行くのは腹ごしらえしてからでいいや。さいわい雨も止んでそこそこいい天気になってきた。
ほんでね、その店で食ったんだけどね、・・・ンマイ！！肉マンとギョウザを食ったんだけどンマイ！！肉マンはちっちゃいけど味が濃くて醤油なんていらないし、ギョウザも皮が薄くて（中国で皮の薄いギョウザは珍しい）中に肉汁もちょっぴり入ってて小籠包風で（ちょっと褒め過ぎ？）ンマイ！！
この店は、ラサにいる間に何度も通うことになるお気に入り飯屋の一つになった。
ほんでその飯屋の場所なんだけど、空港行きバスが出るバスステーション（航空券もここで買う）を出て、町の方へ進んで（右側）すぐ最初の飯屋だ。ほんの5mぐらいの所にある。肉マンやギョウザ以外にも食ったが、どれ食ってもンマイ！！お勧めです！
さて、腹もふくれたし、宿に向かうか。
えー、わたくし、実は方向音痴でございます。ガイドブックで宿の場所も確認し、だいたいの方向も分かっていたつもりであった。が、思いっきり道に迷ってしまったのだ。かなりの遠回りをしてしまった。ポタラ宮をついでに見るつもりだったのだが、それがいけなかった。変な方向に歩いてしまったもんだから宿の場所は分からなくなるわどこ歩いてるか分からないわ結局ポタラ宮も見れなかった。
ほんで、ラサは標高が高い。多分富士山のてっぺんとおんなじぐらいのはずだ。そんな場所でいきなり歩き回ったもんだから動悸息切れがすごい。ホント、一歩一歩がメチャクチャしんどい。ぶっ倒れそうだ。息を吸っても吸っても空気が全然入ってこないよ。
えーと、ここでひとつアドバイスさせてもらいます。陸路でラサまで来た人は、低地からゆっくりと進みながらラサに入るので、それなりに高地順応が出来ているはずです。
ところが、飛行機で来た人は、低地からいきなり2時間で富士山のてっぺんまで来るのです。そんな状態でいきなり動き回った日にゃあ高山病で倒れるぞ！着いてすぐは、ゆっくり体の様子を見ながら動いて高地順応するべきだ。着いていきなり重い荷物担いで一時間以上歩き回るなんちゅうのは自殺行為だぞ。
とゆうことで、宿に着いた私はしばらくぶっ倒れていた。
ちなみに、動かないでずっと寝ているのは逆に高山病には良くないらしい。
