とゆうことで、雨が上がってからジョカンへ行ってきた。本当に宿のすぐ近くだったよ。ほとんどお隣だ。
そしてジョカンの正門前には、五体投地をしているチベタンがいた！しかもメチャクチャ大勢だ！正門前にちょっとした空間があるんだけど、そこを埋め尽くすほどのチベタンがいて、みんなで五体投地をしている。
五体投地、初めて実物（？）を見たんだけど、すごいわ。なんか、感動的です。五体投地している人達は、はっきり言ってみんなボロボロの服を着てるんだけど、でも、なんかすごくキレイなのだ。本当に一生懸命、体をうつぶせにしたり立ち上がったりを繰り返している。おばあちゃんもいっぱいいるんだ。あれはすごく体力を使うと思うぞ。ほとんど倒立式の腕立て伏せなんだ。それをおばあちゃんがやってるんだよ。何度も何度も。なかにはヒザをヒモで縛ってる人までいる。
私、中に入って写真をバシャバシャ撮るつもりでいたんだけど、ちょっと圧倒されて（申し訳なくて？）とてもそんなことは出来なかった。後ろの方からこっそりとしか撮れないよ。
あっ、写真撮ってたら私の真後ろにいるおっちゃんが五体投地を始めた！あっ、まるで私に向かって五体投地してるみたいじゃないか！イカンイカンイカン！そ、それは申し訳ない！私、すぐに横に避けました。
そしたらおっちゃんが目で『すまんな、ありがとう』と言ってくれた。いえいえとんでもない。わたくしごときが神聖な五体投地のじゃまなんか出来ませんがな。じっくりやって下さいませ。
ただね、中には五体投地をやってる振りして観光客からお金をせびってるおばあちゃんもいた。一応五体投地用の服を着て（ヒザなんかにサポーターみたいの付けて、手には擦り剥けないようにグローブみたいのを付けてる）ぱっと見は五体投地の人達に紛れてるんだけど、そのおばあちゃんはただの一度も五体投地をしなかった。
おばあちゃんよー、お金もらおうと思ってるんだから、まね事でもいいから一回ぐらいしろよなー。とか思ってもう一度あたり見回したらそこの中国人団体客！！お前ら五体投地のど真ん中に入って行ってニッコニコ笑いながらピースサインで記念写真撮ってんじゃねーよ！！場の雰囲気読めよ！お前らメチャクチャ邪魔だろうが！
ホンマ中国人自己中だわ。悪い意味でとことんマイペースだぞ。周りに外国人の観光客もいっぱいいるけど、みんな気ぃ利かせて外側から見てんじゃん。同じアジア人として恥ずかしいぞ。ってゆうか、他の外国人にあれが日本人だと誤解されないコトを切に願うぞ。
さて、気を取り直してジョカンの周りを散歩するか。中に入るのは次の機会にしよう。朝早く出直したらタダで入れるもんね。あ、お約束としてマニ車は回しときました。ヤッパ本場で回すマニ車ってのは嬉しいね。
さて、マニ車も回したし、お散歩お散歩。
ほんで、少し歩いてみたんだけど、いい！すごくいい！他の町並みとは違ってちょっと下町っぽいのだ。訳の分からん土産物売ってる店屋とかもあって飽きないぞ。
なんかね、土産物なんだか博物館なんだかわからんような店まであるのだ。店の作り自体もすごく雰囲気があって、外から見るだけでも楽しい。
ほんでね、ジョカンの周りを歩く時は右回りに歩くのだ。これは後で知ったんだけど、チベット仏教では聖地とかの周りを右回りで歩くコトになっているらしい。これを『コルラ』と言うそうだ。そーいえばマニ車を回すのも右回しだ。
ほんで、右回りにコルラするとゆうのは、なんか、意味があるんだ（わーー詳しいこと聞いたんだけど忘れちゃったよー）。まあ、なんとゆうか、ご利益があるのだ（あ、いや、まあ、そーゆうことだ）。
とゆうことで、私もさっそくジョカンの周りをコルラしました。あらためて見てみると、ほとんどの人が右回りで歩いている。最初は気が付かなかったな。中には手回し式の小型マニ車を回しながら歩いてるチベタンもいる。
そんでね、歩き疲れたのか、おばあちゃん達が道端に一列に座って休んでいるんだ。ほんで、みんな小型マニ車を回しながら休んでいる。すごく絵になるぞ！写真撮らせてもらおうと思ったら、みんな恥ずかしがって撮らせてくれないのだ。うーーんもったいない！ぜひとも撮りたかったな。とか思ってたら五体投地でコルラしてる人がいた！しかもおばあちゃんだ！
大勢の人が歩いてる中で、地べたに寝そべりつつの五体投地でコルラしているおばあちゃんがいたのだ。すごいよ、ジョカンの周りだって結構距離があるんだよ。その距離を五体投地で回ってるんだ。いったい何週回るんだろう？すごいよおばあちゃん。写真撮ろうと思ったんだけど、とてもじゃないが撮れなかった。なんか、好奇心だけで写すのはあまりにも申し訳ないのだ。だって、あんなに一生懸命やってるんだもの。
ただ、近くを歩いてる人は特に注目するでもなく普通に歩いている。モチロン邪魔にならないようによけて歩いてるんだけど、別になんの関心もしめしていないのだ。五体投地でコルラする人って意外に多いのかな？
いやー、ジョカンもジョカン周りもすごくいいわ。私のお気に入りになったよ。宿から近いってこともあって毎日出かけてしまった。
おまけの写真。
ジョカンの前にあった小さな建物（一見物置き小屋風）の中。
暗い部屋の中には大量のロウソクが灯してあった。ここもお祈りの場のひとつなんだろう。なんとゆうか、神聖な気持ちがしました。
さぁて、数日後の早朝です。いよいよジョカンの中へ入場だ！いつものように正門に向かったら、正門が開いてない。あれ？いつも開いてないんだけど、それは早朝の無料公開が終わったから閉まってんだと思ってたんだ。早朝でも開いてないの？ひょっとしてもう遅いの？いま7時ぐらいなんだけど、すでに閉まっちゃったとかなの？
近くの中国人に聞いてみたんだけど、当然英語は通じない。「不門」って言うだけだ。不門ったってなー。まあ開いてないってことなんだろうけど。ほんで、外人の観光客に聞いてみた。そしたら入り口ってこの正門じゃないんだって。右の方の曲がった所の奥の方の入り組んだ所にあるそうだ。
「あそこの看板に入り口はこちらです。って書いてあるよ」
ありゃま、そーなんだ。そんな看板気が付かなかったぞ。見てみたら確かに書いてあった。英語だったから無視してたのか？
で、さっそく行ってみました。入り口はけっこう奥まってて分かりにくい所だった。なんか入り口の切符売り場の兄ちゃんが「切符買えー」みたいなこと言ってたけど、タダじゃないの？一応無視して入場いたしました。
ジョカンの中はけっこう広い。そして薄暗い。その薄暗い中に年季の入った仏像やキレイな壁画やらがあってすごくいい雰囲気だ。じっくり見てみたい。じっくり見てみたいのだが、とてつもなく満員でじっくり見る余裕がないのだ。なんか、朝の通勤電車に向う駅の構内みたいだぞ。
巡回路みたいなのがあって、そこを列になって進むのだが、本当に満員なのだ。しかもみんな後ろから押す押す。
みんな手に手にポットを持ってるんだが、多分そん中にバター茶かなんかが入ってるんだ。仏像とかの前に灯をともすお皿みたいなのがあるんだが、そこにポットの中身を注いでいる。それはそれで良い光景なんだが、みなさん我先に入れようとして後ろから思いっきり押すんだよ。
私がゆっくり歩いていると、後ろのチベタンが「ワレなにのんびり歩いとんじゃ！はよ進まんかい！」てな感じで押してくるのだ。お坊さんまで押すんだぞ。
基本的にチベタンは、心優しき思いやりにあふれた人達なんだけど、この時ばかりはちょっと違った。まあ、とてつもない苦労して、やっとここまでたどり着いて、やっとジョカンに入れたんだから、その気持ちも分からないではないのだが。せわしなくてゆっくり見てられないのだ。
早朝に来てタダで見ようって貧乏根性がいけなかったのかな？ちゃんとお金払って午後にでもゆっくり見た方が、ここはいいのかもしれない。あ、でも基本的にジョカンの中はすごく良かったよ。
