楽しいっっ！なんなんだこの町は！その辺の通りやら路地やら歩くだけで楽しくってしょうがない！

　町を歩いてる連中はどいつもこいつもあやしそうな連中だし、町の建物がどれもかしこもすごい建物で、町全体が重要文化財みたいだ。

　そうゆう町並みの中をあやしい連中がカッポしてるんだから楽しいくないわけがない！

　宿の近くにあるストゥーパ（仏像みたいなもんかな？）。

　ネパール特有の目玉が書かれている。

　タクシーでチョット行くと、ネパール最大のストゥーパが有るそうだが、近所周りの散歩に忙しくて結局行けなかった。

　広い空き地いっぱいに干されている洗濯物。いったいどのぐらいの家族分の洗濯物なんだろうか？

　歩いている子供が、なんかいいな。

　道端の手相見のおばあちゃん。

　地べたに書いている絵があやしい。

　よく見えないかもしれないが、お線香まで焚いている。

　色々散歩している間にも、あやしい物売りがひっきりなしにやって来る。適当にあしらってるが後から後からわいてきて、きりがない。

　どうやら、あのネパール式バイオリンも最低価格は１０ルピーらしい。２０円だ！これは安い！旅行の最後には絶対買おう。

　ところで、それらの物売りに混じって、変なものを売ってる連中がいた。

「ハッパー、ハッパー」

　ん？何だろうハッパって。

「なに？」

「ハッパだよ、葉っぱ」

「え？葉っぱ？葉っぱって、ひょっとして、あれ？」

「うんうん。マリファナ」

　ゲッ！こりゃまいった。こんなにおおっぴらに売ってんのか。

　そうゆうのがネパールで売っている、とゆうのは噂では聞いていた。が、まさか、こんな町中のど真ん中の真っ昼間に正々堂々と売っているとは、しかも日本語で。

　あっけに取られてたら、むこうが買う気があると思ったのか、目が『ニヤッ』とした。

　あ、あぶないあぶない。私しゃ、その気はないからねー、健全な青少年だからねー（あ、中年か）。

　しかし、このての葉っぱ売りがやたら沢山いる。声をかけてくる物売りの１割りは葉っぱ売りだろうか？しかも、全員が日本語で「ハッパー」と言ってくる。

　日本人がいっぱい買うんだろうか？それとも、単なるいいカモなんだろうか？どうも、後者のような気がする。

　ここネパールは、意外なほど日本人旅行者が多い。前回のタイ旅行ではほとんど見かけなかったのに、ネパールでは何人もの日本人を見かけた。そして、思ったのは、みんな目がトロ〜ンとしている。

　ネパールの人は、売り子にしろ町の人にしろ、みんな目ン玉に気合いが入っている。「ちょっとやそっとじゃあ、負けんかんなー」とうったえてるようだ。

　それに比べて日本人は、もちろん私も含めてだが、気合いのキの字も感じられない。みーんな無防備にボーっと歩いている。これじゃあカモられてもしかたないのかも知れない。

　ネパール代表、キアイ目のアンチャン。こんな目で日本人が歩いてたら、誰もカモろうとはしないだろう。

　よし、今からこの目で歩いてやる！キアイ目の日本人だ！

　・・・１５分後。・・・涙目になってしまった。情けないったりゃありゃしない。慣れないことをするもんじゃない。しかし、これが今の私の実力なんだろうな。

　とりあえず、ご飯を食べて出直そう。